ヒメマルカツオブシムシ Anthrenus verbaci | |
文書年代 | 明治18年2月17日(1885年) |
場所 | 鳥取県岩美郡(村落文書:旧農家) |
文書形態 | 冊子 |
文書種類 | 近代文書〔版本〕(往来物) |
発見部位 | 内部 |
考察 | スケール1mm。幼虫である。現代の家屋でも見られるシナントロープである。敵と戦うために鉾状毛という武器を持つ。幼虫は植物・動物性の乾燥物質を好み、成虫になると花粉に集まる。本種の仲間は近世と近代で種類を変える点が非常にユニークであり、このヒメマルカツオブシムシは近代(明治維新以降)の史料からのみ現れることから、近代および近代化を示す「示準種」と言える。対する近世の史料からは別の種類が見つかるのだが、シミ類のように両者が共存している痕跡は今のところ確認されていない。 |