コクゾウムシ Sitophilus zeamais | |
文書年代 | 正保4年~元禄16年(1647年~1703年) |
場所 | 鳥取県岩美郡(村落文書:旧農家) |
文書形態 | 冊子 |
文書種類 | 蔵書〔版本〕(古医書「聖功方 上」) |
考察 | 体長4.4mm程。現在の家屋にも見られる。甲虫の中でもとくに体が硬く、米類を好み、冬季は野外で越冬することが知られている。和紙を漉く現場では米粉が使用されたため、それを目当てに現場周辺に来たとき漉槽(和紙の材料を入れ溶かす水槽)に入ったのだろう。江戸時代の紙漉は農閑期に家屋からさほど離れず作業され、当時も蟲譜に登場するようなシナントロープであったようだが、この蟲体の場合は版本から見つかったため、場所=産地(地産地消)との断定はできない。 |