フルホンシバンムシ(幼虫) Gastrallus immarginatus | |
「千蟲譜」の書蠹 |
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文書年代 | 宝暦10年正月(1760年) |
場所 | 鳥取県岩美郡(村落文書:旧農家) |
文書形態 | 冊子 |
文書種類 | 日記〔写本〕 |
発見部位 | 不明 |
考察 | スケール1mm。幼虫である。その名の通り古い本に見られることからこの名がついた。日本では古本に特異的に生息しているようである。昔の昆虫図鑑「千蟲譜」をみてみると「書蠹」という名で本に来る虫が認識されており、集合図の右側4匹が比較的頭部が小さく描かれているのが本種であろうか。本種は古文書が珍しくなった今日となってはそうそう見られるわけではい。古文書が集まる場所では昆虫の特性である「大発生」で厄介者扱いされはするが、むしろ野外の記録がほとんどなく、どのような分布なのかさっぱりわからない。生息情報が待たれる種である。
尚、野生生息があり且つ減少している北欧(ノルウェー)で保存されている日本の古文書には顕著な本種の食害はないため(オスロ大学)本種は文化依存性種の可能性が高い。 |