3.蟲 ヒエウンカ

ヒエウンカ Sogatella panicicola
文書年代 安政7年(1860年)
場所 鳥取県岩美郡(村落文書:旧農家)
文書形態 冊子
文書種類 蔵書〔版本〕(孟子2~4)
発見部位 のど
考察 スケール1mm。イネ科および一部のマメ科植物にくる。名のとおりヒエを好むともいわれているため、当時近くにヒエが自生していたのだろうか。江戸時代に鳥取東部で食用として雑穀類が栽培されていたのかもしれない。本種も他の仲間と同じく「灯火」で挟まったものと思われる。実はこの虫の史料データ(この虫が出た古文書のデータ)が不明瞭だったのだが、同じ特性を持つ仲間「ヒシウンカ」が同じ文書種類(孟子)から出てきたという偶然があり、史料データを正しいと判断できた。おおよそ、ヒシウンカもヒエウンカも持ち主が孟子を読書中に灯火に飛び込んだのだろう。【孟子2の見返しに「安政七歳甲戌才」刊記:元禄8年3月(1695年)とあり】