3.蟲 セジロウンカ

セジロウンカ Sogatella furcifera
文書年代 大正元年8月1日(1912年)
場所 鳥取県岩美郡(村落文書:旧農家)
文書形態 冊子
文書種類 古文書〔写本〕(西瓜番號表)
発見部位 内部のど寄り
考察 スケール1mm。「稲ウンカ」の異名をもつ梅雨の稲にくる虫。周辺に水田環境があったことがわかる。夏季をにおわす史料(西瓜番號表)から見つかった要因は、この仲間特有の「灯火」に飛び込む性質にある。同種が同様に「製材日誌」から発見されており、その年代は大正2年である。2つの文書年代と本種の発生時期および生態を合わせると、夏場の夜間に商い関係の帳簿作業中、あかりに誘われてきたものと考えてよいだろう。本種は国内では越冬できないため、この個体は梅雨期に大陸からジェット気流に乗って飛来したか、またはその第二世代と思われる。