ジンサンシバンムシ Stegobium paniceum | |
「千蟲譜」のカケダシ |
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文書年代 | 天明15年(1795年)? |
場所 | 鳥取県岩美郡(村落文書:旧農家) |
文書形態 | 冊子 |
文書種類 | 手習〔写本〕(覚書)? |
発見部位 | のど? |
考察 | スケール1mm。史料データに不良が多い。しかし本種の場合文書群の中から複数発見されたこと自体が重要である。というのは、本種と並んで現代の住居環境で多く見られるタバコシバンムシは発見されなかったからである。江戸時代の昆虫図鑑「千蟲譜」にカケダシという蟲が「薬籠中ヨリ走出ル」とされ、これが今でいうジンサンシバンムシと言われている。ジンサンは漢方薬の朝鮮人参のことである。どうやらジンサンシバンムシはタバコシバンムシより早く日本にやってきた確率が高い。 |