ケブカシバンムシ(幼虫) Nicobium hirtum | |
「千蟲譜」の書蠹 |
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文書年代 | 延享元年~明治元年(1744年~1868年) |
場所 | 鳥取県岩美郡(村落文書:旧農家) |
文書形態 | 冊子 |
文書種類 | 古文書〔写本〕(宗教家系) |
発見部位 | 内部 |
考察 | スケール1mm。幼虫である。見つかった文書種類は家系図のようなものであり、延享元年から明治元年まで使用されていたので、この間の使用中に挟まったのだろうか。木造建築、特に古材を好むため古い家に多いということであるが、本種も古い本に穴を開けて住んでいる。昔の人が「書蠹」と名づけた幼虫のうち、一番左側に1匹明らかに頭の大きな幼虫が描かれるが本種だろうか。両種とも古文書や古い寺院を住居とするため、生息継続が脆弱となっている点では同じである。 |