コクヌスト(幼虫) Tenebroides mauritanicus | |
「千蟲譜」の米蛆 |
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文書年代 | 天明5年正月吉日(1785年) |
場所 | 鳥取県岩美郡(村落文書:旧農家) |
文書形態 | 冊子 |
文書種類 | 日記〔写本〕(御用日記) |
発見部位 | 不明 |
考察 | スケール1mm。幼虫である。大顎で他の幼虫を捉えて食べる肉食性の昆虫(頭部は左)。米などの穀物中で見つかるため「穀盗人」と名前付けられたが、実際のところ穀物の虫を食べるいわば益虫である。このコクヌストが日記の中から見つかった理由は、和紙に入った米の匂いに誘われて入ったからか、日記にいた他の幼虫を狙って入ったからか、それとも絶対数が多いため入り込んだのだろうか?その姿は「米蛆」として栗本丹洲著「千蟲譜」に特徴を捉え描かれる。当時の民家には馴染みの「シナントロープ」だったようだが、現代の都市部住宅などでは見られない昆虫となった。 |