セイヨウシミ Lepisma saccharina | |
「千蟲譜」の蟫 |
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文書年代 | 宝暦10年(1760年) |
場所 | 鳥取県岩美郡(村落文書:旧農家) |
文書形態 | 冊子 |
文書種類 | 古文書〔写本〕(日記) |
発見部位 | 内部 |
考察 | スケール1mm。古文書を扱う人ならば1度は見たことがある仲間である(地蟲体)。本種は裸毛類(1本の体毛を拡大してもツルツル)であり、体毛が1本でも残っていればヤマトシミとの区別ができる。従来、近代に入り日本に来た外来種と考えられていたが、江戸時代からヤマトシミと同所的に生息していた可能性が本研究で示唆された。本種はそもそも日本にいたのか、それとも紙(仏教)とともに日本にやってきたのか、さらにシルクロードの時代までさかのぼるあゆみをもつのか?ヤマトシミと共に移動ルートが興味深い種類である。 |